良い法律事務所を選ぶには

法的知識に乏しい一般の人にとって、売掛金回収に行き詰まっている状態で、法的手段に出るには弁護士の力が欠かせません。弁護士に相談・依頼することが売掛金回収トラブルを解決するためのポイントになるわけですが、弁護士であれば誰でもいいということではない点には要注意です。

まず最低限クリアしている必要のある弁護士の条件ですが、売掛金をはじめとする債権回収に強い人であることです。債権回収は失敗に終わってしまうリスクのある問題です。売掛金の回収を行なった経験が十分にあり、結果を出している人が担当でなければ、弁護士費用を支払って相談・依頼をする意味がありません。この条件を満たしているかどうかは、法律事務所のホームページや、相談に行ったときに確認しておくとよいでしょう。

債権回収を得意としていることとは別の条件としては、弁護士費用が予算に合っていることも満たしていなければなりません。弁護士費用の内訳は相談料、着手金、成功報酬、実費です。金額は各法律事務所で違いがあり、相談は何度でも無料、着手金不要などを謳っているところもありますが、その分、成功報酬の割合はほかの法律事務所より高くなっていることもあるため、内訳をよく確認することをおすすめします。

弁護士に頼るべき理由

弁護士に相談することにより、最適な売掛金回収の方法や、回収を諦めたほうがいいのか、書類の作成方法や相手方との交渉方法、裁判所に対する連絡、裁判手続きで気をつけるべきことなどを把握することができます。相談するだけでも十分に価値がありますが、売掛金の回収を依頼することにも魅力があります。

たとえば、法的知識を最大限に活用し、代理人として相手方と交渉、法的手続きを行なってくれます。裁判になっても基本的に依頼人は出廷する必要がなく、弁護士が法廷に立ってくれます。売掛金の回収のために時間や手間をかけることなく、相手方とのやりとりでストレスをためるようなこともなくなります。弁護士が介入したとわかると、裁判や強制執行になることを恐れてすぐに支払いを行なう人も少なくありません。

また、売掛金は消滅時効があるため放置してはいけないと述べましたが、弁護士に依頼することで止めることが可能です。弁護士が訴訟の提起など裁判上の請求を行なうことで時効期間は進行しなくなり、判決が出るか裁判上で和解にいたれば、時効期間はその時点から10年間に延長されます。このような売掛金を放置していることで生じる一番やっかいともいえる問題を、弁護士に依頼することで解決することができるのです。

売掛金回収と時効

売掛金回収は、そのうち相手方が支払ってくれるだろうとのんきに構えていてはいけません。そろそろ払ってくれないと困るという段階になって問題になりやすいのが、債権の消滅時効です。売掛金の消滅時効は5年のこともありますが、多くの場合は2年で時効にかかり、場合によってはたったの1年で時効にかかるものもあります。待っていれば払ってくれると売掛金をほうっておくと、時効が完成してしまいます。そしてそのことによって相手方が時効が成立しているため支払う義務はないといえば、これを法律用語で時効の援用といって、売掛金の回収ができる見込みはなくなってしまいます。売掛金を回収するためには消滅時効があることを知り、回収不可能になる前に本格的に行動を起こすことが重要なのです。

請求書や督促状などの書類を相手方に送ったり、電話で支払いを求めたり、直接会いに行って支払いを求めたりと、売掛金回収のためにできることは数多くあります。しかしながら、請求を行なっても支払いに応じてくれない場合があるのが、売掛金回収のやっかいなところです。なかには支払能力があるのに故意に支払わない悪質なケースもあります。もしも相手方に支払いを求めても一向に応じてくれず、問題が長期化しそうになり、法的な手段に出るだけの知識がないということであれば、弁護士の力を借りましょう。このサイトでは弁護士に相談・依頼をしたほうがいい理由と、法律事務所の選び方を解説していますので、参考情報としてお役立ていただければ幸いです。